エクオールは更年期・乳がん・高齢期の健康にどう関係する? ― 最新研究からわかる「期待できること」と「注意点」―
更年期に多い「なんとなく不調」、実はホルモンが関係しています
40代後半から50代にかけて、多くの女性が
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肩こり
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疲れやすさ
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のぼせ・ほてり
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不眠
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気分の落ち込み
といった、はっきりしない不調を感じるようになります。
これは、女性ホルモン(エストロゲン)の低下が大きく関係しています。
エストロゲンは、月経だけでなく、血管・骨・脳・自律神経など、全身に影響するホルモンだからです。
日本人女性に多い更年期症状とは?
日本人女性では特に、
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肩こり
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疲れやすい
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のぼせ
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頭痛
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腰痛
といった症状が多いことが報告されています。
「年齢のせい」「気のせい」と我慢してしまう方も少なくありません。
注目されているのが「エクオール」
エクオールは、大豆に含まれるイソフラボンが腸内細菌によって変換されてできる成分です。
✔ エストロゲンと似た働きを持つ
✔ 体内で作用は穏やか
✔ 人によって「作れる人・作れない人」がいる
という特徴があります。
エクオール摂取で、更年期症状はどうなる?
大規模な使用感調査では、
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3か月後に約70%の人が「続けたい」と回答
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肩こり、疲労感、不眠、気分の不調などで改善を実感
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1か月 → 3か月と、時間とともに改善率が上昇
という結果が報告されています。
また、
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乳がん・子宮体がん・卵巣がんの既往がある女性
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子宮筋腫や子宮内膜症の既往がある女性
でも、安全性に問題は認められなかったとされています。
ホルモン補充療法(HRT)との比較では?
エクオール摂取による症状改善は、
HRTを行っていない女性でも、HRT中の女性でも同程度でした。
つまり、
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ホルモン治療ができない
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できれば薬以外の方法を試したい
という方にとって、選択肢のひとつになり得ると考えられます。
高齢期の健康リスクとの関係も注目されています
70歳以上の高齢者を対象とした研究では、
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血中エクオール濃度が高い人ほど
寝たきりや死亡リスクが低い -
ダイゼインやゲニステインなど
エクオール以外の成分では有意差なし
という結果が示されました。
エクオールが、
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筋力
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血管
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炎症
などに良い影響を与えている可能性が考えられています。
PMS(月経前症候群)との関係
エクオールを体内で産生できる女性は、
PMSによる精神的症状が軽い傾向があることも報告されています。
これは、ホルモン変動に対する体の「クッション役」として働いている可能性があります。
乳がんリスクとの関係は?
研究では、
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尿中エクオール排泄量が多いほど、乳がんリスクが低い
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ダイゼイン単独では有意差なし
という結果が示されています。
また、
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大豆食品を多く摂る食習慣
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イソフラボン摂取
が乳がんリスク低下と関連する可能性が、
日本人を含む複数の疫学研究で報告されています。
※ただし、サプリメントの過剰摂取は推奨されていません
(目安:イソフラボン30mg/日以下)
まとめ|エクオールは「万能」ではないが、選択肢になる
✔ 更年期症状の改善が期待できる
✔ 安全性は比較的高い
✔ HRTが使えない方の補助的選択肢
✔ 高齢期の健康維持や乳がんリスクとの関連も示唆
一方で、
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効果には個人差がある
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すべての症状が治るわけではない
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持病や治療中の方は医師に相談が必要
という点も大切です。
当院からのひとこと
「更年期だから仕方ない」と我慢する必要はありません。
症状やライフステージに応じて、
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生活習慣の見直し
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運動療法
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薬物療法
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サプリメントの適切な活用
を組み合わせることで、毎日はもっと楽になります。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
