エクオールは本当に安全? ― 腸内細菌がつくる「エクオール」とその安全性をわかりやすく解説 ―
エクオールとは?
エクオールは、大豆に含まれる「ダイゼイン」という成分を、腸内細菌が変換してつくる物質です。
女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きを持ち、更年期症状の緩和や骨・血管の健康との関連が注目されています。
ただし、誰でも体内で作れるわけではないのが特徴です。
エクオールをつくる“菌”は安全なの?
エクオールを作る代表的な菌のひとつが
ラクトコッカス・ガルビエ(Lactococcus garvieae)20-92株 です。
「菌」と聞くと少し不安になりますが、結論から言うと
👉 安全性はしっかり確認されています。
① 昔から食経験のある菌です
ラクトコッカス・ガルビエは、
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イタリア・スペイン・エジプト・イランなどのチーズ
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世界各国の発酵食品
から検出されており、長年にわたり人が摂取してきた菌です。
また、
👉 閉経後女性の腸内からも検出(約36%)
されており、私たちの体内にもともと存在することが分かっています。
② 感染性や毒性は認められていません
詳しい安全性試験では、
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❌ 血液を溶かす作用なし
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❌ 人の細胞への毒性なし(食道・胃・腸・肝臓など)
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❌ マウス・魚類への感染性なし
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❌ 抗生物質(バンコマイシン)耐性なし
と、感染や健康被害につながる性質は認められていません。
③ 世界中で研究・報告されています
エクオール産生菌は、
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日本
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韓国
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ドイツ
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中国
など、世界各国の研究機関で分離・同定・研究されてきました。
特に、
ラクトコッカス20-92株(日本) は、
エクオール産生能と安全性の両面から注目されている菌です。
④ どのようにエクオールが作られるの?
仕組みはとてもシンプルです。
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大豆胚芽に含まれる「ダイゼイン」
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それを
👉 乳酸菌(ラクトコッカス20-92)で発酵 -
エクオールに変換
この過程では、
✔ 大豆胚芽の栄養成分はそのまま
✔ 発酵によって吸収しやすく
なるのが特徴です。
まとめ:エクオール産生菌は安心して摂取できる?
✔ 世界中で食経験のある菌
✔ ヒト・動物での安全性試験をクリア
✔ 感染性・毒性なし
✔ 医学・栄養学的な研究実績が豊富
👉 エクオール産生菌は、科学的にも安全性が確認された存在です。
当院からのひとこと
更年期症状、骨粗鬆症、血管の健康などに関心のある方にとって、
**エクオールは「選択肢のひとつ」**になり得ます。
「自分はエクオールを作れる体質なの?」
「サプリや食品はどう選べばいい?」
気になる方は、診察時にお気軽にご相談ください。
