更年期のつらい症状に―注目されている「エクオール」とは?研究データからわかること
更年期って、どんな時期?
40代後半から50代にかけて、多くの女性が迎える「更年期」。
この時期は、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に低下することで、心や体にさまざまな変化が起こります。
実際に日本人女性で多くみられる症状には、
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肩こり
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疲れやすさ
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のぼせ・ほてり
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頭痛・腰痛
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不眠・イライラ
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気分の落ち込み
などがあり、「原因がよく分からない不調」が続くのが特徴です。
なぜ、こんなに症状が出るの?
エストロゲンは、
✔ 自律神経
✔ 血管
✔ 骨
✔ 脳や心の安定
など、全身に関わるホルモンです。
閉経前後にこのホルモンが大きく減ることで、
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ほてり・発汗・めまい
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疲労感・不安・抑うつ
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不眠・物忘れ
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関節や腰の痛み
といった症状が、年齢とともに長く続くことがあります。
そこで注目されているのが「エクオール」
エクオールは、大豆イソフラボンから体内で作られる成分で、
エストロゲンと似た働きをすると言われています。
ただし、日本人でもエクオールを作れる人は約半数。
作れない人は、食事だけでは十分な効果が得られにくいこともあります。
大規模調査でわかった「エクオール」の使用感
全国33の医療施設で行われた調査では、
更年期女性566名を対象に、エクオール(1日10mg)を3か月間摂取しました。
その結果…
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3か月後、約70%の方が「続けたい」と回答
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「なんとなく体調が良い」
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「肩こりが楽になった」
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「朝起きたときに元気」
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「眠りが深くなった」
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「肌や髪の調子が良い」
といった実感が多く報告されました。
症状は本当に改善しているの?
症状スコアを詳しく見ると、
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ほてり・発汗
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イライラ・不安感
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疲労感
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頭痛・肩こり
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不眠
など、多くの症状で有意な改善が認められています。
特に、
👉 1か月 → 2か月 → 3か月と、
続けるほど改善する人が増えているのが特徴です。
ホルモン治療(HRT)をしている人でも大丈夫?
調査では、
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ホルモン治療をしていない方
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ホルモン補充療法(HRT)を行っている方
どちらでも、改善度に大きな差はなく、
エクオールは併用しても問題ないとされています。
がんや婦人科疾患の既往がある方は?
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乳がん
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子宮体がん
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卵巣がん
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子宮筋腫
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子宮内膜症
これらの既往がある女性においても調査が行われましたが、
👉 安全性に問題は認められませんでした。
この点は、ホルモン治療に不安を感じている方にとって、
大きな安心材料と言えます。
まとめ|「つらいのは年齢のせい」と我慢しないで
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更年期症状は、とても多くの女性が経験します
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症状は心と体の両方に現れ、長く続くこともあります
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エクオールは、科学的データに基づいて
症状改善と安全性が確認されている選択肢のひとつです
「年齢だから仕方ない」と我慢せず、
ご自身に合った方法を一緒に考えていくことが大切です。
気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
※この内容は、
K. Takamatsu et al., Menopause & Women’s Health Jpn. 2012 ほか
複数の研究データをもとに作成しています。
