更年期以降の「手指の痛み・関節のこわばり」に――
更年期以降の「手指の痛み・関節のこわばり」に――
大豆由来成分「エクオール」でできる、新しいケア
こんにちは。
井土ヶ谷整形外科リハビリクリニックです。
40代後半から60代にかけて、特に女性の患者さまから増えてくるご相談のひとつが、「手指の痛み」や「関節の変形」です。
-
朝、手がこわばって動かしづらい
-
指の第一・第二関節が腫れて痛い(へバーデン結節・ブシャール結節)
-
ペットボトルのふたが開けづらい(母指CM関節症)
-
細かい作業がしにくい、物を落とす(手根管症候群)
「年のせいですね」「使いすぎですね」と言われがちですが、
ホルモンバランスの変化が関係していることをご存じですか?
更年期とホルモンの関係
閉経前後の10年間、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が大きく減少します。
この変化により、関節や腱鞘、滑膜(関節を包む膜)に存在するエストロゲン受容体が刺激を受けにくくなり、炎症や痛みが起きやすくなるのです。
注目される大豆由来成分「エクオール」
エクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌の働きによって変化して生まれる成分です。
体内で女性ホルモンに似た穏やかな作用を持ち、特に関節・骨・血管・脳などエストロゲン-β受容体が多く存在する組織に優しく働きかけます。
しかし、このエクオールを体内で作れるのは、日本人の約半数。
体質によっては、大豆をたくさん食べてもエクオールは作れません。
エクオールの摂取で期待できること
当院でもご相談の多い「手指の関節痛」や「更年期に伴う関節の違和感」に対して、
3か月間のエクオール摂取で約6割の患者さまに改善が見られたという報告があります。
特に、以下のようなケースにおいて効果が期待されています:
-
関節の変形が軽度またはまだ起きていない
-
手術や強い薬に頼らず、まずは保存的な治療を試したい
-
更年期以降、肩こり・疲労感・ホットフラッシュなども感じている
当院では、必要に応じてステロイド注射やリハビリと併用することもあります。
安全性について
「女性ホルモンに似ているなら、副作用が心配…」と感じる方もいらっしゃいますが、
エクオールは生殖器や乳腺への刺激が少ない性質を持っており、
臨床研究でも有害事象は少なく、ホルモン治療が難しい方でも安心して利用できることが確認されています。
気になる方へ
当院では、更年期に関するお悩みや関節の痛みに対して、薬物療法や注射、リハビリに加え、食事やサプリメントによる体内環境の改善にも注目しています。
「私もエクオールを作れる体質かしら?」
という方には、簡単な尿検査キットをご案内することも可能です。
おわりに 更年期の症状は「仕方ないこと」と思われがちですが、
少しの工夫で、日々の生活がぐっと楽になることもあります。 指のこわばりや痛みが気になる方、
「これって年齢のせい?」と感じている方は、
どうぞお気軽に井土ヶ谷整形外科リハビリクリニックまでご相談ください。