肩こり・肩外来
2024.12.7(土)より毎月第1週(土)9:00-11:00歌島先生外来開始
肩こり
原因
肩こりは肩甲骨周囲にある筋肉の血行不良が原因で筋肉がこる(かたくなる)状態で、その原因はいろいろあります。なで肩などの体形や職業、生活環境、ストレスなども要因としてあげられます。また高血圧、内臓の病気など内科的疾患が関係していることもあるので、注意が必要です。
診断
整形外科を受診するとまずX線検査を行います。頸椎からくることが多く、五十肩などの肩の病気で肩こりが生じることもあります。またまれに脊髄腫瘍や癌の頚椎転移からくることもありますので、単なる肩こりと軽く考えずに整形外科専門医を受診し、原因に基づく治療を受けることをおすすめします。
治療
姿勢や環境などの原因の改善が第一です。肩こりがひどい場合は内服や湿布の処方を行うこともあります。漢方も場合により有効です。牽引や超短波などの器械を用いた治療も効果があります。
予防と対策
普段から肩こり体操やストレッチを1日1回から2回行います。これらは入浴後など肩をあたためてから行うと効果的です。逆に筋肉が冷えると症状が悪化することが多いので、夏場はクーラーの効きすぎた空間に長居しないことも大切です。また血行不良も悪化の原因となりますから、抹消血管を収縮させるたばこも控えめにしたほうがいいでしょう。高血圧などの内科的疾患が原因のこともありますので、肩こりが続くようなら内科の先生にも相談してみましょう。
腱板損傷
肩腱板損傷ってどんな病気?
肩腱板損傷とは、
損傷が放置されると、肩の力が弱くなる、
肩腱板損傷の症状とは?
症状として主なものは肩関節の痛みです。
痛みの種類としては運動時痛と安静時痛の2つに大別されます。
運動時痛は日常生活動作に加えて物を投げる動作などで痛みを生じ
また安静時痛のうち腱板周囲の炎症が強い場合には、
肩腱板損傷の原因は?
肩腱板は40歳を過ぎるころから変性して傷がつきやすくなります。
また骨と骨の間に挟まれているため、損傷されやすい箇所だといえます。
重い物を持ったり、転倒や交通事故、スポーツ中に捻るなど明らかな外傷により発症することが多いですが、これといった心当たりがなく日常生活のちょっとした動作の中で発症する場合もあります。
肩腱板損傷の検査と診断は?
検査は徒手検査などによる腱板損傷に特徴的な理学所見に加えて、
肩腱板損傷と似た疾患として 肩関節周囲炎(五十肩)がよく挙げられますが、
進行した場合は腱が完全に断裂して縮んでしまいます。
この様な状態になってしまうと残念ながら腱板が自然に修復される
肩腱板損傷の治療法とは?
肩腱板の断裂部分が完全に治る事は期待できませんが、外用薬、
また運動療法により残存している腱板の機能を賦活させることによ
これらの治療で痛みが改善されない場合には手術的治療が選択され
手術では関節鏡などを用いて損傷した肩腱板の修復が行われます。
石灰性腱炎
石灰沈着性腱炎はこんな病気
石灰沈着性腱炎は腱のまわりに石灰がたまって痛みを生じる病気で
腱は筋肉の先の方が筋(すじ)状に硬くなった部分で、
特に肩関節の「腱板」という部分に起こることが多く、
石灰沈着性腱炎の症状
特にはっきりした原因がなく、急激に強い痛みが出現し、
肩に発症すると、腕を上げることができなくなります。40~
石灰沈着性腱炎の検査・診断
「石灰沈着性腱炎の症状」
X線検査で骨の脇に本来はないはずの白い影がみられると、
石灰沈着の部位を詳しく見る場合はCT検査を行ないます。
石灰沈着性腱炎の治療法
消炎鎮痛薬(痛み止めの薬)を使用することで、多くは1~
発症して間もない時期は石灰がクリーム状で柔らかいので、
時間が経つと石灰は硬くなってしまいます。そのようなときは、
肩関節周囲炎
症状:
肩関節が痛み、関節の動きが悪くなります(運動制限)。
運動時痛:動かす時に痛みがありますが、あまり動かさないでいると肩の動きが悪くなってしまいます。
髪を整えたり、服を着替えることが不自由になることがあります。
夜の痛み:夜中にズキズキ痛み、ときに眠れないほどになることもあります。
原因と病態:
中年以降、特に50歳代に多くみられ、その病態は多彩です。
関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。
診断:圧痛の部位や動きの状態などをみて診断します。肩関節におこる痛みには、いわいる五十肩である肩関節の関節包や滑液包(肩峰下滑液包を含む)の炎症のほかに、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂などがあります。
これらは、X線(レントゲン)撮影、関節造影検査、MRI、超音波検査などで区別します。
腱板断裂の合併の診断にMRIも用いられます。
保存治療:
自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくなることもあります。
痛みが強い急性期には、三角巾・アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、注射などが有効です。急性期を過ぎたら、温熱療法(ホットパック、入浴など)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。
これらの方法で改善しない場合は、手術(関節鏡など)を勧めることもあります。
※日本整形外科学会「整形外科シリーズ 5」から用しております。
歌島先生肩専門外来:2024.12.7(土)から毎月第1(土)9:00-11:00
整形外科専門医/ヘルスコーチ/医者YouTuber/著者
【現役外科医】肩関節鏡手術 350件/年
【スポーツドクター】日本整形外科学会認定スポーツ医
【人生成長コーチ】認知科学(脳科学)コーチング
【医者YouTuber】チャンネル登録者20万人
1981年生/広島出身/茨城育ち