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手外科:手や指の症状でお困りの際は、当院へご相談ください。

手や指は日常生活で欠かせない緻密な動きを担う、非常に複雑な構造を持っています。そのため、痛みや違和感が生じた際には、正確な診断適切な治療が不可欠です。当院では、手外科に力を入れており、腱鞘炎やガングリオン、手根管症候群などの日帰り手術を含め、専門的な診療を行っております。

当院では身体への負担を抑えた低侵襲手術を常に心がけています。術前にはエコー検査で病態を詳細に把握し、可能な限り小さな切開で済む術式を選択します。例えば腱鞘炎の手術では、重症例を除き抜糸が不要で、術後約2日で水仕事が可能になるケースがほとんどです。母指は、神経が横切っているケースもあり対象とならない場合がございます。

術式の比較 皮切の大きさ ガーゼを外せるまでの日数
従来の術式(直視下手術) 15~20mm 約10日
当院の低侵襲手術 2mm 約2日(縫合なし)

※低侵襲手術も公的医療保険の適応となります。まずは一度ご相談ください。

 

 

 

 

当院で対応が難しい高度な手術が必要な場合には、信頼できる専門医療機関を速やかにご紹介いたします。レントゲン検査だけでなく、エコーやMRIを駆使し、丁寧で精度の高い診療を行っております。

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代表的な手・指・肘の疾患

※以下の内容は、日本手外科学会「手外科シリーズ」などの情報を基に構成しています。

 

へバーデン結節・ブシャール結節

指の第1関節が変形するへバーデン結節は、40歳以降の女性に多く見られる疾患です。原因は完全には解明されていませんが、加齢や関節への負担、女性ホルモンの変化などがリスク要因として考えられています。

主な症状と特徴

人さし指から小指にかけての第1関節が赤く腫れたり、曲がったりします。ズキズキとした痛みを伴うことが多く、関節付近にミューカスシスト(粘液嚢腫)と呼ばれる水膨れができることもあります。なお、第2関節に同様の症状が出る場合はブシャール結節と呼ばれます。

診断と治療方針

レントゲン検査で軟骨の摩耗や骨の変形を確認します。治療は安静を基本とし、テーピングや専用のリング(へバーデンリング・ヘバループ)を用いた固定が有効です。炎症が強い場合にはステロイド注射を行うこともあります。

最新の治療選択肢

最近では、女性ホルモンに似た働きをするサプリメントであるエクオールの摂取が有効であるとの報告があります。また、長引く痛みに対しては動注治療(モヤモヤ血管への治療)や再生医療が適応となるケースもあります。

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更年期障害と手指の症状

更年期の女性には、手指の痛みやしびれ、こわばりが多く見られます。これは加齢や使い過ぎだけでなく、エストロゲンの減少が深く関与していると考えられています。

更年期に起こりやすい手指疾患

  • ばね指・ドケルバン病(腱鞘炎)
  • 手根管症候群(神経の圧迫)
  • 母指CM関節症(親指の付け根の関節症)

当院では、女性ホルモン値のチェックやプラセンタ注射、エクオールサプリメントの処方などを通じて、更年期特有の手指症状を総合的にケアいたします。

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手根管症候群

手首にある手根管というトンネルで正中神経が圧迫され、指のしびれや痛みが生じる病気です。40代以降の女性や、仕事で手を酷使する方に多く発症します。

自覚症状とセルフチェック

親指から薬指の半分にかけてしびれが生じます。特に夜間や明け方に症状が強くなるのが特徴です。進行すると親指の付け根の筋肉(母指球筋)が痩せてしまい、細かいボタン掛けやつまみ動作が困難になります。手首の中央を叩くと響く(ティネル様徴候)場合は要注意です。

治療の流れ

  1. 保存療法
    ビタミンB12の服用や、装具による手首の安静保持を行います。
  2. ステロイド注射
    エコーガイド下で手根管内に注射を行い、神経の圧迫を和らげます。
  3. 手根管開放術
    保存療法で改善しない場合、横手根靭帯を切離して神経の圧迫を取り除きます。

 

ばね指(弾発指)

指の曲げ伸ばしを支える屈筋腱と、それを押さえる靭帯性腱鞘の間で炎症が起こる状態です。指を動かそうとすると「カクン」と跳ねる現象が見られます。

治療のステップ

  1. 安静と固定
    局所の刺激を避けるため、サポーターなどで指の動きを制限します。
  2. 腱鞘内注射
    ステロイド注射により、腱鞘の腫れと炎症を強力に抑制します。
  3. 腱鞘切開術
    再発を繰り返す場合、小さな切開で腱鞘の一部を切り開く手術を行います。

※当院では金曜日に院長による日帰り手術を実施しております。日時については、院長にご相談ください。

※※低侵襲手術(切らない腱鞘炎手術)もおこなっております。母指で神経が腱鞘を横切るケースや難治例などは適応とならない場合もございます。

 

ガングリオン

ガングリオンは、関節包や腱鞘の近くにできる、ゼリー状の粘液(ムチン様物質)が内部にたまった良性の腫瘤です。手首の甲側に最も多く見られますが、手のひら側、指の付け根、指の背側、足首などにも発生することがあります。大きさは数ミリから数センチ程度までさまざまで、触れるとやや弾力のあるしこりとして感じられます。

多くは原因がはっきりしませんが、関節や腱への繰り返しの負荷や微小な外傷が関与していると考えられています。見た目の腫れのみで痛みがないことも多いですが、場所によっては関節の動きで痛みを感じたり、神経を圧迫してしびれや違和感を伴うこともあります。また、サイズが変化したり、一時的に小さくなったりすることもあります。

診断と処置

診断は、触診に加えてエコー(超音波検査)を用いることで、内部が液体成分であることや周囲組織との関係を確認します。多くの場合、これらの診察で診断が可能です。必要に応じてMRIなどの画像検査を行うこともあります。

治療は症状の程度によって選択します。痛みがなく日常生活に支障がない場合は、経過観察のみで問題ないことも多く、自然に小さくなることもあります。症状がある場合には、注射針を用いて内部のゼリー状の内容物を吸引する処置(穿刺吸引)を行うことがあります。ただし、ガングリオンは再発することも少なくありません。

吸引を繰り返しても再発する場合や、神経圧迫による痛み・しびれがある場合、日常生活や仕事に支障がある場合には、ガングリオンの袋ごと取り除く摘出手術を検討します。手術は通常、局所麻酔で行われることが多く、比較的短時間で終了します。

ガングリオンは悪性化することはほとんどない良性疾患ですが、似たような腫瘤との鑑別が必要な場合もあるため、気になるしこりがある場合は整形外科での診察をおすすめします。

診断と処置

触診やエコー検査で診断し、必要に応じて注射針で内容物を吸引します。痛みがなく、日常生活に支障がなければ放置しても問題ありませんが、神経を圧迫して痛みやしびれがある場合は、摘出手術を検討します。

 

肘部管症候群

肘部管症候群は、肘の内側にある「肘部管」というトンネル状の部分で尺骨神経が圧迫されることによって起こる神経障害です。尺骨神経は小指と薬指の感覚や手の細かい動きを司る神経であるため、この神経が圧迫されると小指や薬指のしびれ、感覚の鈍さ、手の使いにくさなどの症状が現れます。

初期には、肘を曲げているときや長時間同じ姿勢を続けたときに、小指や薬指がジンジンする、しびれるといった症状が出ることが多く、肘の内側を軽く叩くと指先にしびれが走ることもあります。症状が進行すると、握力の低下や指の細かい動作がしにくくなることがあり、ボタンをかける、箸を使う、字を書くといった動作が困難になることもあります。

さらに進行すると、手の筋肉(特に骨間筋)がやせて手の甲がくぼむように見える筋萎縮が起こったり、**薬指や小指が伸びにくくなる「鉤爪変形(かぎづめ変形)」**が生じることがあります。この段階になると神経の回復が難しくなることもあるため、早期の診断と治療が重要です。

原因としては、加齢による肘関節の変形、スポーツや仕事による肘の使い過ぎ、長時間の肘の曲げ伸ばし、過去の骨折や外傷などが挙げられます。また、肘をつく習慣や長時間のスマートフォン操作なども、神経への負担を増やす要因になることがあります。

診断と治療

診断は、症状や診察所見(肘部の圧痛やチネル徴候など)に加え、必要に応じてレントゲン検査、エコー検査、神経伝導検査などを行い、神経の圧迫部位や程度を評価します。

治療は症状の程度に応じて選択します。初期の段階では、肘への負担を減らす生活指導、肘を曲げた姿勢を長時間続けない工夫、装具やサポーターの使用、内服薬などによる保存療法を行います。夜間に肘を曲げた姿勢が続く場合は、夜間装具を使用して神経への圧迫を減らすこともあります。

これらの保存療法で改善が乏しい場合や、筋力低下や筋萎縮などの神経障害が進行している場合には、神経の圧迫を解除する手術治療(神経剥離術や前方移動術など)を検討します。適切なタイミングで治療を行うことで、症状の改善や進行の防止が期待できます。

小指や薬指のしびれ、手の使いにくさが続く場合は、早めに整形外科での診察を受けることが大切です。

 
 

 

TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)

TFCC損傷とは、手首の小指側にある三角線維軟骨複合体(Triangular Fibrocartilage Complex:TFCC)と呼ばれる組織が損傷する病態です。TFCCは、軟骨・靭帯・関節包などから構成され、手関節の安定性を保つクッションの役割を担っています。特に、前腕の回旋(手のひらを返す動き)や手首の荷重を支える重要な組織です。

この部分が損傷すると、手首の小指側(尺側)に痛みが出現します。特に、ドアノブを回す、タオルを絞る、ペットボトルのふたを開ける、重いものを持つといった動作で強い痛みを感じることが特徴です。また、手首を動かした際にクリック音(カクッとした引っかかり)を感じたり、力が入りにくくなることもあります。

原因としては、スポーツによる手首への負荷、転倒して手をついた外傷、手首の繰り返し動作などが挙げられます。テニス、ゴルフ、野球、体操など手首をよく使うスポーツで発生しやすい傾向があります。また、明らかな外傷がなくても、加齢に伴う変性によってTFCCが弱くなり、日常動作の中で損傷することもあります。特に尺骨がやや長い手関節の形態では負担がかかりやすいとされています。

診断と治療

診断は、痛みの部位や特徴的な誘発テストなどの診察所見に加え、レントゲン検査やMRI検査、エコー検査などを用いて評価します。レントゲンでは骨の形態(尺骨突き上げなど)を確認し、MRIではTFCCの損傷の有無や程度を詳しく調べることができます。

治療はまず保存療法が基本となります。多くの場合、専用の手関節サポーターや装具による固定、安静、消炎鎮痛薬、リハビリテーションなどによって症状の改善が期待できます。手首への負担を減らすことが重要であり、スポーツや手作業を一時的に控えることも大切です。炎症が強い場合には関節内注射を行うこともあります。

保存療法を数か月行っても痛みが改善しない場合や、手関節の不安定性が強い場合には、関節鏡を用いた手術治療(TFCC縫合術や部分切除など)を検討することがあります。関節鏡手術は小さな傷で行うことができ、比較的身体への負担が少ない治療方法です。

手首の小指側の痛みはTFCC損傷以外の疾患でも起こることがあるため、症状が続く場合は早めに整形外科で診察を受け、正確な診断を受けることが大切です。適切な治療とリハビリを行うことで、多くの場合は日常生活やスポーツへの復帰が可能となります。

 

ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

ドケルバン病は、手首の親指側にある腱と腱鞘(腱の通り道)が炎症を起こし、痛みや腫れが生じる疾患です。正式には狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)の一種で、親指を動かす腱(長母指外転筋・短母指伸筋)が通るトンネル部分で腱が引っかかることで症状が出ます。

主な症状は、手首の親指側の痛みや腫れです。特に、
・親指を広げる
・物をつかむ
・ドアノブを回す
・タオルを絞る
といった動作で痛みが強くなることが特徴です。進行すると、親指を動かすたびに痛みが走ったり、力が入りにくくなることもあります。

原因としては、手や親指の使い過ぎが最も多く、スマートフォンの操作、パソコン作業、育児(赤ちゃんを抱き上げる動作)、料理や家事などで繰り返し手首を使うことで発症します。また、妊娠・出産期や更年期の女性に多くみられることも特徴で、ホルモンバランスの変化が関与していると考えられています。スポーツや仕事で手首をよく使う方にも発症することがあります。

診断と治療

診断は、痛みの部位や症状の経過を確認し、診察で評価します。親指を握り込んで手首を小指側に曲げたときに痛みが出るフィンケルシュタインテストが陽性となることが多く、これが診断の参考になります。必要に応じてエコー検査を行い、腱鞘の肥厚や炎症の状態を確認します。

治療はまず保存療法が基本です。
・親指や手首の安静
・サポーターや装具による固定
・消炎鎮痛薬の内服や外用薬
・リハビリテーション
などを行い、炎症を落ち着かせます。

痛みが強い場合や保存療法で改善しない場合には、腱鞘内へのステロイド注射が有効なことが多く、比較的短期間で症状が改善することがあります。

それでも改善が乏しい場合には、狭くなった腱鞘を広げる腱鞘切開術(手術)を行うことがあります。手術は比較的短時間で行えることが多く、症状の改善率も高い治療法です。

手首の親指側の痛みが続く場合は、無理に使い続けると症状が悪化することもあるため、早めに整形外科で診察を受けることが大切です。適切な治療と手の使い方の見直しによって、多くの場合は改善が期待できます。

 
 

母指CM関節症

 

爪周囲炎・ひょう疽

爪の脇や指先に細菌が入り込み、赤く腫れて化膿する状態です。ずきずきとする激しい痛みを伴います。初期は抗生物質で治療しますが、膿が溜まっている場合は速やかに切開排膿を行う必要があります。

 

橈骨遠位端骨折

転倒して手をついた際に、手首の骨(橈骨)が折れる、高齢者に非常に多い骨折です。早期に適切な整復と固定を行わないと、手首の変形や機能障害が残る恐れがあります。当院では超音波骨折治療器を導入し、早期治癒を促進しています。

 

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

物をつかんで持ち上げる動作や、テニスのバックハンドなどで肘の外側に痛みが出る疾患です。当院ではストレッチ指導に加え、体外衝撃波治療やステロイド注射、プロロセラピーなどを組み合わせて早期改善を目指します。

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マレット指(槌指)

突き指などで指の第1関節が曲がったまま伸びなくなる状態です。腱が切れている場合と、骨折を伴う場合があります。適切な期間、装具で固定することが治療の基本ですが、骨折の程度によっては手術が必要になります。

 

グロームス腫瘍

爪の下などにできる非常に小さな良性腫瘍ですが、冷たい水に触れた時の激痛や、ピンポイントの強い痛みが特徴です。専門医でないと診断が難しい疾患の一つです。治療は摘出手術を行います。

 

デュプイトラン拘縮

手のひらの皮膚の下にある膜が厚くなり、指が内側に引きつれて伸ばせなくなる病気です。痛みは少ないですが、徐々に日常生活に支障をきたします。進行度に合わせて、注射や手術などの治療を選択します。

 

手の痛みやしびれでお困りの方へ

手の疾患は多岐にわたり、放置すると機能回復に時間がかかることもあります。少しでも違和感があれば、我慢せずに専門医へご相談ください。私たちは、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた最適な治療法を提案いたします。

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