看護師ブログ ~アナボリックファーストって?~
こんにちは。
看護師の田代です。
本日、関東甲信と北陸地方の梅雨入り発表がありましたね。
今週は続々と梅雨入りの発表があり、ジメジメとした季節がやってきますね☔
気持ちまで沈んでしまいそうですが、日々楽しみを見つけたり小さなご褒美を作って
明るく元気に夏を迎えたいと思います🌞😎
さて、本日のブログのトピックは【アナボリックファースト】です!
聞きなじみのない方が多いのではないのでしょうか?
ぜひ皆様に共有させていただけたらと思います📢
骨粗鬆症治療に変化!アナボリックファーストとは?
アナボリックファーストとは?
「アナボリック」とは“同化”という意味で、骨を作る(骨形成)
従来の治療では、骨吸収を抑える薬(カタボリック抑制)が基本でしたが、
骨折リスクが高い患者さんには「まず骨を作る」ことが大事とされ
この早期に骨形成治療薬を始めていく手法をアナボリックファーストと言います。
どんな薬が使われるの?
以下のような骨形成促進薬(アナボリック薬)が使われます。
薬剤名 | 特徴 | 投与方法 |
---|---|---|
テリパラチド(テリボン) | 骨形成を促す自己注射薬 | 皮下注射(自己注射または院内注射) |
アバロパラチド(オスタバロ) | テリパラチドに類似 | 自己注射 |
ロモソズマブ(イベニティ) | 骨形成促進+吸収抑制の二重作用 | 月1回の皮下注射(院内注射) |
※ ロモソズマブは閉経後女性の重度骨粗鬆症によく使われます。
アナボリックファーストが選ばれる患者さんとは?
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骨折をすでに経験している方(骨折後1-4か月以内が最も再骨折のリスクが高いとされています。)
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骨密度が極端に低い方(骨密度値が-2.5SD以下で1個以上の脆弱性骨折を有する、腰椎骨密度が-3.3SD未満、既存椎体骨折の数が2個以上、など)
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高齢で転倒リスクが高い方
短期間で骨密度を改善し、
現場では、「また骨折してしまった…」
だからこそ、骨を守る前に作る! というこの新しい治療方針を理解し、積極的な介入を私たちは心がけています。
なにかご質問やご不明点等ございましたらいつでもお待ちしています。
では、また次回のブログで🍀
YouTubeはじめました。YouTube投稿も頑張っていきますので是非ご覧ください👀📺