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お花と再生医療

[2024.10.05]

こんばんは。

本日、たまたまクリニックに立ち寄り採寸などしておりましたら、前職の代表から可愛いお花が届きました。有り難う御座いました。

前職では、クリニックの立ち上げを行い再生医療の経験も積ませていただきました。

その上で、私の再生医療に対する考え(運動器疾患)を述べさせていただきます。

再生医療と聞くと、トカゲの尻尾を切ったらまた同じ尻尾が生えてくるようなイメージを持たれるかもしれませんが、現状ではそのような再生医療は不可能です。今後の研究により出来るようになると思いますが、倫理的な問題、増殖を促すことから癌化してしまうリスクなどクリアしなければいけない問題がたくさんあります。

当院で行う再生医療は、PRPとPDF-FDとなります。血小板由来のサイトカインの作用により炎症を鎮め痛みをとっていくというのが主な作用になります。加えて傷を修復する手助けをする、というイメージですね。

まず、適応に関してですが、変形性関節症が主な疾患になります。部位別にお話ししたいと思います。

①変形性膝関節症について

初期、早期の方が成績がいいです。末期になると有効率が下がります。一般的にはPRPの有効率は、70%前後とされております。末期では50%台というデータもあります。また、当然と言えば当然ですがover weightの方の成績もあまりよくないですね。dietやリハビリをしっかりやらないとですね。

自験例では、全体の90%の方が痛みが半減しております。成績がよいのは、適応をしっかり見極めているからかもしれません。手術が必要な場合は、手術をお勧めしております。

※ちなみに、手術をお勧めしたにもかかわらず、ご本人が再生医療にこだわり、施行したところ手術を回避できたケースも何件かあります。まだまだ未知数の部分がありますね。

②変形性股関節症

当院では、エコーガイド下、股関節へアプローチする方法を取っております。股関節注射ができるクリニックは多くは無いと思います。

股関節はヒアルロン酸注射の適応外ですので再生医療の適応は広いと思います。

ただ、進行例、末期の場合は、手術が非常に成績がよいので人工関節をおすすめすることも多いです。

私の個人的考えを述べさせていただきました。

 

 

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